『ロジカルシンキング』『水平思考』『クリティカルシンキング』、3つのシンキングについて、この5年間[2014-2019]の検索量推移(相対比)から見る思考のトレンド。
『○○シンキング』の検索量
検索量が多い方から、
『ロジカルシンキング』『論理思考』『水平思考』『クリティカルシンキング』『ラテラルシンキング』
の順。
併せて調べて、上位5位に入らなかった同義語・類義語は下記の通り。
・『批判的思考』『クリシン』『省察思考』『検証思考』『吟味思考』
・『ラテシン』『クリエイティブシンキング』
※『論理的思考』は、より多い『論理思考』を採用して除外。
『○○シンキング』検索量の分析(1) 3分類の相対比較
3分類間での検索量比較は、単一キーワードの通り、『ロジカルシンキング』>『水平思考』≒『クリティカルシンキング』と推察される。
『ロジカルシンキング』は、『論理思考』もほぼ同等の検索量があり、倍の差を付けて多いことになる。
『クリティカルシンキング』は、表現パターンが分散しているが、『批判的思考』以外は、検索ワードとして使われることがかなり少なめ。
その『批判的思考』は『ラテラルシンキング』と僅差であることから、『水平思考』と『クリティカルシンキング』の検索量はほぼ同水準にあるものと推察。
『○○シンキング』検索量の分析(2) 分類ごとの表現比較
『ロジカルシンキング』vs『論理思考』:さほど大きな差はなく、英語でも日本語でも流通している。
『水平思考』vs『ラテラルシンキング』:圧倒的に『水平思考』が通用。「ラテラル」自体が日本人になじみの薄いワードで通じない・親しみやすさに欠けるためかもしれず、3つのシンキングの中で唯一、漢字表記が元の英語表現(カナ表記)を上回っている。
『クリティカルシンキング』vs『批判的思考』:『クリティカルシンキング』が善戦。日本語の論文ではネガティブなイメージではないとのお約束な前置き付きで『批判的思考』が用いられることが大半、また、某ビジネススクールでは『クリシン』の略称で親しまれているが、元の英語『クリティカルシンキング』がそれらを引き離して最多。
また、一部の学者を中心に「批判的」のイメージを避けて、『省察思考』『検証思考』『吟味思考』などと代替されているが、いずれも上位にはランクインせず。
『○○シンキング』検索量の分析(3) 時系列変更
この5年間で大局的には、3つのシンキングともさほど大きな変化はなく、ほぼ横ばいの状況。
参考までに、検索量推移の時系列をこの15年間[2004-2019]に広げてみた(下記)。
『ロジカルシンキング』:2008年をピークに緩やかに減少傾向。
『水平思考』:2014年以降、それ以前と比べるとわずかに増加傾向、
『ラテラルシンキング』:2008年頃まで出現していなかったが、『水平思考』に引っ張れるように増える可能性も?
『クリティカルシンキング』:一定の検索量を安定してキープし続けている。
『○○シンキング』検索量からの考察
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